セグメントを使った分析例①(ホームページ運用)

あるホームページの直帰率(=1ページだけ見て離脱してしまう場合)が「65%」だとします。この数値だけでは気づきや改善ポイントが全く見つからず、ただ1つの事実を表しているだけにすぎません。直帰率の情報を入り口ページ(=最初に見たページ、図では「ランディングページ」)ごとにセグメントした結果が以下の通りです。

Googleアナリティクス管理画面
図1 Googleアナリティクスの管理画面で〔レポート〕を開き、〔行動→サイトコンテンツ→ランディングページ〕を開く

入口となった上位10ページの結果になります。(当たり前ですが)流入したページごとに直帰率が変わっています。たとえば1位のページは86%とサイト(ホームページ全体)平均より高いですが、2位のページは54%とサイトの平均より低いことがわかります。

もし皆さんがサイト(ホームページ)担当者だったら、どのページから改善を行うべきだと思いますか? 答えは1位のページからになります。理由は「流入のボリュームが多くて直帰率が高いから」です。

流入が多いということは、同じ1%でも、10位のページとはその実数が大きく違います。10位のページを10%改善すれば、サイト内を回遊してくれる人が360人(=3,603×0.1)増えますが、1位のページの場合は14,946人(=149,458×0.1)と40倍近くの差が生まれます。

また一般的に「良いページをさらに良くするより、悪いページを普通にする」方が難易度は低いです。
その理由ですが、「良いページをさらに良くする方法」というのはWEBサイト内にあまり参考になる前例や事例がありません。しかし、「悪いページを普通にする」と言うのは、WEBサイト内で「悪いページから普通になった」ページが見つかりやすいため、それらのページを参考にできるからです。

すでに直帰率が良いページの特徴を発見し、それを悪いページに適用することを考えるのが最も効率が良いでしょう。

単一の直帰率を、入口ごとに分解することによって、改善するべきページを見つけたのは良いですが、どのように改善すれば良いのか> また、その原因が何なのかまでは発見することができませんでした。しかし、データをさらに「セグメント」することで、ヒントを見つけることができます。

下の図2、図3のデータはある直帰率が高いページを「流入元別」にさらにセグメントしたものです。2つの結果を見てみましょう。1つ目は先ほど紹介したデータになります。

セグメント
図2 図1の状態から、調べたいランディングページのURLをクリックし、さらに[セカンダリディメンション]で[集客→参照元]を選択
セグメント
図3 図2とは別のホームページのあるページについて、図2と同じように画面を開いたところ

図2を見ての通り、どの流入元から入ってきても、基本的には直帰率が高いという例になります。この場合、原因はページそのものにあることがほとんどです。「単一のページだけで満足できるような内容になっている」「次にどのページに移動すれば良いかが分からない」「表示にものすごく時間がかかっている」などが考えられます。直帰率が低いページと比較をして、原因を特定し改善策を考えてみましょう。

次に別ページのランディングページ(図3)を見てみましょう。
流入元によって直帰率が大きく違うことが分かります。「t.co(twitter)」から流入した場合の直帰率は34.53%と低いのですが、「u1sokuhou.ldblog.jp」から流入した訪問は90.15%とかなり違いがあります。また検索エンジンによっても直帰率が違うことがが分かります。
このようなページの原因は流入元にあると考えられます。もしかしたら「リンクするべきページを間違えている」かもしれないし「内容が不適切」なのかもしれません。例え話になりますが『ある記事で「ミカン」のオススメサイトであると紹介していて、リンクをクリックしたら「リンゴ」のページだった』というようなことです。ここまで極端なことはなかったとしても、似たような事象が起きていることを弊社ではたくさん見てきました。

はっきりさせるためにも、実際にページを確認して原因を特定してみましょう。もし可能であれば、リンク元に内容を直してもらうことも検討しましょう。このようなケースの場合は、いくらブランディングを直しても改善しないので、注意が必要です。

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